ヒーリング後の人生が劇的に変わる人、じわじわ変わる人:その違いは「聖霊のメッセージ」にどう向き合うか
先日、クライアント様から、こんなご報告をいただきました。
「あれからよく考えたのですが、やっぱり聖霊のアドバイスでない方でやっていこうと思います」
正直に、本当の思いをフィードバックいただくのは、私にとって本当にありがたいことです。信頼してその決断をシェアしてくださる、そのこと自体が、まさに「奇跡のコース」を実践している醍醐味だと感じます。
香咲弥須子先生が「全ての周りの人たちの出来事が自分ごととして入ってくるので、色々と大変なことがある」とおっしゃったそうですが、まさにそういう感覚です。
以前の私なら、「どうしてちゃんと指示を守らないのだろう?」と、相手の行動を事象として受け止めていたかもしれません。しかし今は違います。
その思いに「対峙する」のではなく、まるでその思いの波の中に自分自身が浸っているような感覚がやってくるのです。
あなたの人生、なぜ変わらない?
このような経験をする時に、色々と考えさせられます。
私のヒーリングセッションを定期的に受けてくださっているお客様の中には、まさに劇的に人生が好転していく方がいらっしゃいます。
それまで手に入らないと思っていた仕事、理想のパートナーシップ、望んでいた結婚などが、次々と現実になっていく様子を目の当たりにすると、「やっぱり聖霊のメッセージはすごいな」と感動します。
一方で、「生きるのが楽になった」「気持ちは穏やかになった」と感じてくださるものの、現実の状況に大きな変化が見られない、と感じる方もいます。
どちらの方も、「聖霊のメッセージ」を受け取っているのに、なぜこのような差が生まれるのかな?
長い間、この疑問とともに、皆様の変化を見つめてきましたが、先日「コトン」と腑に落ちたことがありました。その答えが、これからお話しする『聖霊のメッセージへの向き合い方』だったのです。
長年の観察から見えてきた、その決定的な違いと、あなたの人生を加速させるためのヒントをお伝えします。
「聖霊のメッセージ」を「そのまま」実践する力
人生がスピーディーに劇的に変わっていく方達の共通点は、聖霊のメッセージを「そのまま」「すぐに」実践しているという点です。
例えば、「働きに出た方がいい」というメッセージを受け取ったとします。
早く人生が転換していく方達は、すぐに、仕事に就くための行動を始めます。
必ずしも「仕事を見つけて働き始める」わけではないのですが、その動きを始めたことによって、必ず「世界」が動き始めます。
そうすることで、たとえば、その過程で出会った方がご縁で新しい出会いがあったり、本当の自分が求めていた生きがいが何か発見したり、といった想像もしなかったような展開が起こるのです。
これは、聖霊のメッセージが、単なるアドバイスではなく、あなたの魂が本当に望む道へと導く、行動へのパスポートだからです。『奇跡のコース』では、このことについて明確に述べています。
“A healed mind does not plan. It carries out the plans that it receives through listening to wisdom that is not its own.” (W-135.11:1-3) 癒された心は計画しない。それは自分自身のものではない叡智に耳を傾け「受け取るための計画」を実行する。 翻訳:未来くる
自分の考えで計画することをやめ、聖霊からの計画を受け取ることが癒しへの道であると明言されているように、聖霊は私たちのエゴの思考では想像もつかないような最短ルートを示してくれるのです。
変化がじわじわな人の、もったいない「思考の癖」
では、変化がゆっくりな方は、一体何が違うのでしょうか? 私の観察では、いくつかの共通する「思考の癖」があるように思います。
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- 自己解釈や「しかし」という思考: 聖霊のメッセージを受け取っても、そのメッセージをそのままに受け取らず、自己解釈が入ってしまう方と、「いやでも!」と、今までの尺度で物事を図ってそれは無理、わたしの安全圏の中で。と、判断する人たち。メッセージの真意を受け取る前に、自分の既存の思考パターンや限界に当てはめてしまい、行動を止めてしまいます。 『奇跡のコース』は、私たちが自分で全てを理解できるわけではないことを示唆しています。
“You may still think that holiness is impossible to understand, because you cannot see how it can be extended to include everyone. And you have been told that it must include everyone to be holy. Concern yourself not with the extension of holiness, for the nature of miracles you do not understand.” (T-14.XI.1:4-6) あなたはまだ、聖性というものが理解できないと思っているかもしれません。なぜなら、どうやったらすべての人を含めるように聖性を拡張できるのか、あなたにはわからないからです。そしてまた、聖性になるにはすべての人を含まなければならないと教えられてきました。聖性を拡張することについて心配しないでください。奇跡の本質はあなたには理解できないのですから。 翻訳:未來くる
自分で理解できないからといって、解釈しようとするのではなく、そのまま受け取ることの重要性を説いています。
Circle of Atonement のロバート・ペリーさんのこの一言は端的に教えてくれます。
- 自己解釈や「しかし」という思考: 聖霊のメッセージを受け取っても、そのメッセージをそのままに受け取らず、自己解釈が入ってしまう方と、「いやでも!」と、今までの尺度で物事を図ってそれは無理、わたしの安全圏の中で。と、判断する人たち。メッセージの真意を受け取る前に、自分の既存の思考パターンや限界に当てはめてしまい、行動を止めてしまいます。 『奇跡のコース』は、私たちが自分で全てを理解できるわけではないことを示唆しています。
“The miracle doesn’t require your understanding. It requires your following.” (Robert Perry, Circle of Atonement) 奇跡に必要なのは、あなたの理解ではなく、あなたが従うことです。 翻訳:未来くる
- 変化への恐れと現状維持: メッセージが促す変化は、私たちにとって「未知」で「怖い」と感じることがよくあります。慣れ親しんだ現状に無意識にしがみつこうとする心理が働き、一歩を踏み出すことに強い抵抗を感じてしまうのです。 ケネス・ワプニック先生も、この「部分的な信頼(partial trust)」が問題をもたらすと指摘しています。
“If we think we know better than the Holy Spirit what to do, and substitute our own interpretations for His guidance, then the result will not be peace but conflict.” (Kenneth Wapnick, “Absence from Felicity”) もし私たちが、聖霊よりも自分の方が何をすべきかよく知っていると思い込み、聖霊の導きの代わりに自分なりの解釈を採用するなら、結果は平安ではなく葛藤となるでしょう。 翻訳:未来くる
聖霊の導きに対して「自分の方が正しい」と思って解釈を加えたり捻じ曲げたりすると、平安ではなく葛藤を生むと警告しています。
- 結果への執着と不信感: メッセージを実践しても、すぐに目に見える結果が出ないと、「やはり効果がない」と不信感を抱き、途中で実践をやめてしまうことがあります。聖霊の導きは、必ずしも直線的に結果をもたらすとは限りません。水面下で着実に準備が進んでいることも多いのです。 『奇跡のコース』は、私たちの「意志」が何に向けられているかを重要視しています。
“You may believe this course requires something of you that you do not have. Yet all it requires is your willingness.” (W-71.3:1-2) あなたは、このコースが自分には持っていない何かを要求していると信じるかもしれません。しかし、このコースが要求しているのはあなたの意欲だけです。 翻訳:未来くる
誤解や解釈ではなく、“意欲”=やっていこうという気持ちこそが必要と教えています。私たちが何に忠実であるかが、結果を決めるとも言えるでしょう
今日からできる!聖霊のメッセージを最大限に活かすためのヒント
もし、これらの特徴に心当たりがあったとしても、全く心配はいりません。今から意識を変えることで、あなたの人生も劇的に加速させることができます。
- メッセージを「そのまま」受け取る練習: 聖霊のメッセージを受け取ったら、まずは頭で理解しようとせず、心で「そのまま」受け取る練習をしましょう。たとえ意味がすぐに分からなくても、まずは「そうなんだな」と受け止めるだけで構いません。
- 「小さな一歩」から即座に「行動」する: 聖霊のメッセージが求めているものが大きく感じられても、まずは**できる範囲の「小さな一歩」**から、行動に移してみます。例えば、「働きに出る」というメッセージなら、「え!働きに行くの!それには、ーーーーでーーーーーで、ーーーーだから、、、、、」と思考しないで、とにかく「何かをする」ことです。まずは求人情報サイトを一つ開くだけで良いのです。 どちらの方向をご自分が向いているのか? エゴの声なのか? 聖霊の声なのか? デモンストレートするということです。
- 「恐れ」を認め、手放す練習: 変化への恐れは自然な感情です、それに気がつくことが重要です。「これはエゴの声だな」と認識することが大切。聖霊の導きは常にあなたの最善を意図していることを信頼し、結果を委ねる練習をしましょう。 恐れを無理やり引き剥がしたり、克服しようとしないことです。 「あ、恐れているんだわたし、聖霊助けてください」と思えること。そして、それを、ことあるごとに繰り返せるかどうか? このように継続的に意識を使おうという努力こそが、奇跡のコースで言う『意欲』の本質だと理解できるでしょう。」
- 「継続」と「忍耐」を大切にする: すぐに目に見える結果が出なくても、メッセージのことを思い出すことが大切です。あなたが聖霊の方を見ているのか?エゴの示す方を見ているのか?ご自分自身が認識する必要があります。あなたが見ていなければ、変化が起きていることを受け取れません。聖霊と奇跡を信じ、焦らず、忍耐強く取り組みましょう。
聖霊と共に、最高の人生を創造する
聖霊のメッセージは、あなたの人生をより豊かで、喜びに満ちたものにするための、まさに最高のギフトです。このギフトをどう活かすかは、あなたの選択と行動にかかっています。
定期的なヒーリングセッションで受け取るメッセージを、あなたのエゴで歪めることなく、素直に実践していくことで、あなたの人生は想像以上のスピードで、望む方向へと好転していくでしょう。ぜひ、今日から意識して、聖霊との共同創造を楽しんでください。
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